トップメッセージ

サステナブルな
デジタル化の実現に向けて

〜責任をもってデジタル化を進めるために〜

品質意識、信頼性、信用を共通の価値観とする日本とドイツは、工業化時代における経済大国として大きな成功を収めました。情報化時代の今、ソフトウェアやハードウェアの品質基準を定め、ITシステムの信頼性を証明し、安全な通信手段による信用を生み出すという課題に挑戦しています。ITセキュリティとデータ保護は、ビジネスパートナーとのより良くより安全な協働を実現し、顧客との信頼関係を築くための競争力として評価されるべきであると考えています。

データ漏洩やデータ保護違反が発生した際に企業が抱える責任リスクが高すぎるため、サイバーセキュリティとデータ保護に真剣に取組む企業にのみ業務委託やパートナーシップを限定する企業が増えています。増加し続けるサイバー攻撃とデータ漏洩のリスクを低減させるキーワードは「データ主権」であり、これを実現させる鍵は従業員の定期的なトレーニングの実施と、強固なITインフラの導入・維持です。サイバーセキュリティとデータ保護は、身代金の支払いや制裁金を回避するためだけでなく、高品質の製品とサービスの提供により、顧客や従業員、パートナー企業から信頼を勝ち取る武器になると確信しています。サイバーセキュリティとデータ保護への取組みは、未来への投資です。

ネットワーク上の世界に共通の通貨があるとすれば、それは「信頼」です。この信頼をデジタル空間で、まず獲得しなければなりません。

'‘Made in Germany "も "Made in Japan "も、最高の品質と信頼性を意味します。これが今後、デジタル化、ネットワーク化された世界の製品やサービスにも付加価値を与えるキーワードとして適用され続けるためには、私たち全員のコミットメントが必要です。


Dr. Hermann Gumpp   Dr. Hermann Gumpp